電気学会全国大会講演要旨
5-025
シティコミューターのためのフェライト磁石を用いたインホイル型アキシャルギャップモータの検討
◎曽根広太・竹本真紹・小笠原悟司(北海道大学)・竹崎謙一・秋山秀勝(ダイナックス)
近年,電気自動車(EV)は,飛躍的な進歩が見られているが,一回の充電による長距離走行が難しいことと,バッテリーの値段が高いことが,EVの普及を妨げている。そこで,都市内の移動や近郊からの通勤を目的としたEVシティコミューターが注目を浴びている。一般的にEVに用いられるインホイル型の永久磁石同期モータにはモータの性能向上のため、レアアースを原材料とする希土類磁石が使用されている。しかし,レアアースの価格高騰や輸出規制は深刻であり,希土類磁石を用いないインホイル型の永久磁石同期モータの開発が強く望まれる。そこで,本稿では,シティコミューターのためのフェライト磁石を用いたインホイル型アキシャルギャップモータについて検討を行い,その3D-FEMの解析結果について報告する。