電気学会全国大会講演要旨
5-029
スパイラルフラックスモータの原理と基礎特性
◎横瀬博貴・倉持 暁・堺 和人(東洋大学)
電気自動車や鉄道用モータは、高出力で高効率、かつ低コストで高信頼性を要求される。そこで、量産性、品質性ともに優れたモータとするため、モータは環状のトーラス形コイルで構成した、永久磁石と電機子電流の作る磁束の両方が周方向にスパイラル状に流れるスパイラルフラックスモータを考案し、基本動作、特性を検討した。本稿ではモータ構成と基本動作、特性について述べている。モータは各相毎に独立した環状のトーラス形コイルの電機子巻線の構成で、回転子には永久磁石が埋め込まれる。解析結果から、本モータは、連続した高トルクを発生でき、多相化を含めて巻線製造性に優れた多極永久磁石モータに成り得ると思われる。