電気学会全国大会講演要旨
5-031
レアアースフリーダブルギャップモータの検討
○草瀬 新・前川武雄・近藤啓次(デンソー)
同期リラクタンスモータにフェライト磁石を追加することでネオジム磁石IPMSM並の出力を得ることをねらった検討である。ここではリラクタンストルクの大きくできる磁極形状の検討や、限られたサイズのもとで高出力のだせる多重化構造をFEAを用いて検討した。その結果、磁極形状は突極形よりセグメント形の方が優れていること、ダブルギャップ構造としてロータを両面駆動する方式がメリットがあることが分かった。そして、このような構造をベースにしてフェライト磁石を追加したものは、一般的なネオジム磁石使用のV字形磁石配置のIPMSM並みの高出力が期待できることが分かった。