電気学会全国大会講演要旨
5-033
シングルドライブベアリングレスモータの回転性能向上
◎浜崎佑樹・朝間淳一・大岩孝彰(静岡大学)・千葉 明(東京工業大学)
ベアリングレスモータとは,電動機と磁気軸受の両機能を備えた装置である。従来の,回転子の回転方向以外を能動制御する5自由度制御形では複数のインバータが必要になり,大型化,消費電力増大を引き起こす。著者らはこれまでに,小形化・低消費電力化のため三相インバータ1台のみで磁気浮上・回転が可能なシングルドライブベアリングレスモータを提案しているが,受動支持方向の振動増大のため最高回転数が800rpmであった。本稿では,組立精度の低下による回転子の振れ回りを抑え,最高回転数の増加を図るために,改良形回転子を新規に設計,製作し,実験により評価を行った。