電気学会全国大会講演要旨
5-035
表面磁石形バーニアモータの出力特性の改善
◎柿畑裕紀・片岡康浩・高山正和(秋田県立大学)・松島由太郎(静岡大学)・穴澤義久(秋田県立大学)
低速で大トルクを発生する表面磁石形バーニアモータが開発されているが,力率が低いという問題点がある。本論文では,運転電圧400V,最大出力5.2kW以上,4kWでの力率90%以上,効率85%以上を目標として設計を行う。表面磁石形バーニアモータの出力は,運転電圧一定のもとで電機子巻線の巻数に反比例し,誘導起電力は巻数および鉄心長に比例する。また,運転電圧と誘導起電力の大きさが等しいとき力率は最大,電機子電流は最小となる。したがって,回転子半径を決定した後,電機子巻線の巻数と鉄心長を調整することで出力特性を改善する。最大出力6.1kW,出力4kWでの電機子電流6.6A,力率93.0%,効率93.9%と目標以上のシミュレーション結果を得ることができた。