電気学会全国大会講演要旨
5-038
高透磁率材料を用いた一人乗り電気自動車用SRMの効率の検討
◎稲垣龍太郎・三木一郎(明治大学)・山本恵一(本田技術研究所)
スイッチトリラクタンスモータ(SRM)は構造が簡単で堅牢、また永久磁石を使用しないため、低価格であるといった長所があり、ハイブリッド自動車の駆動用モータなどに向けて研究が行われている。今回、一人乗り電気自動車用のSRMにおいて、高透磁率材料を使用した際の低出力領域の効率について、二次元有限要素法を用いて検討したので報告する。 東京都心部の平均車速20〜25[km/h]での効率を評価するため、想定車両で22.6[km/h]である回転数4000[rpm]において、出力を1〜5[kW]まで変化させた場合について検討を行った。その結果、高透磁率材料を用いることで低出力領域において銅損が低減し、効率が向上することを示すことができた。