電気学会全国大会講演要旨
5-039
JC08モードにおけるSRMとIPMSMとの電力消費量の比較
◎清田恭平・杉元紘也・千葉 明(東京工業大学)
現在ハイブリッド自動車などに用いられるモータはIPMSMが主流である。IPMSMにはレアアースが使われている。永久磁石を一切使用しないSRMのHEVモータへの適用を目標として,現在HEVに使用されている60kW,13900r/minのIPMSMと同体積で等しいトルク,出力領域,最高効率を目指すSRMが提案,設計されている。しかし,目標IPMSMと設計SRMで効率分布が異なる。そのため,実際の走行パターンにおいて,設計SRMとIPMSMの比較が必要である。本稿では,日本の燃費規格であるJC08にて,電気自動車として駆動した場合の,目標IPMSMと設計SRMの消費電力の比較を行った。ギヤ比を従来と同等あるいは高めにすることによって,設計SRMの方が目標IPMSMよりも消費電力が同等あるいは低くなることを明らかにした。