電気学会全国大会講演要旨
5-042
固定子鉄心パケット間のダクトスペーサを考慮したタービン発電機の無負荷鉄損解析
山崎克巳・◎関根拓也(千葉工業大学)・古川陽子(日立製作所)
タービン発電機の固定子は冷却ダクトを通すために多数のパケットに分割され,パケット間にはダクトスペーサが挟まれている。ダクトスペーサはソリッドな磁性体のため,渦電流損が発生する。そこでダクトスペーサを考慮して,タービン発電機の無負荷鉄損を三次元非線形非定常有限要素法で算出し,実験結果と比較検討することにより,ダクトスペーサが損失特性に及ぼす影響について検討する。その結果,ダクトスペーサに無視できない損失が発生することが分かった。またティースの楔の前後で固定子鉄心からダクトスペーサに垂直に流入・流出する磁束によって,固定子鉄心の面内渦電流損が発生していることがわかった。