電気学会全国大会講演要旨
5-043
磁気ギアード発電機の提案
◎鴛海 翼・平田勝弘・新口 昇(大阪大学)
近年,環境に優しい風力発電が見直されるとともに、注目を集めている。風力発電には、増速機方式とダイレクトドライブ方式があり、前者は、プロペラと発電機の間に増速機が設けられているが、高所にあるため、摩耗や故障によるメンテナンスが困難という課題がある。一方、後者はプロペラに直接、発電機をつなぐので増速機はなくなるが装置の大型化を伴う。そこで、磁気式増速機と発電機を一体化させた磁気ギアード発電機を用いることで、小型化、メンテナンスフリーを実現できるだけでなく、特有の脱調現象を利用した過電流対策も可能となる。本稿では、筆者らが提案している磁気ギアードモータを発電機として使用し、原理検証を行ったので、報告する。