電気学会全国大会講演要旨
5-048
インバータ駆動誘導電動機の加振力解析
○江夏秀俊・菊地 聡(日立製作所)・小田圭二・小泉孝行・齋藤泰行・押田 学(日立オートモティブシステムズ)
本稿では,インバータ駆動誘導電動機における騒音を実測により測定し,電磁界解析結果と比較検討し,精度良く評価できる方法を検討した。今回はインバータ駆動誘導電動機における径方向の電磁加振力(以下加振力)を電磁界解析にて求めた。入力条件は正弦波電流入力、正弦波電圧入力、PWM電圧入力の三種類の条件で行った。今回の対象機ではキャリア高調波成分は騒音の主要因である加振力成分の振幅には影響が無いことが分かったが,キャリア成分に起因する加振力はPWM電圧入力でしか再現できないことから,より正確な解析を行うには,PWM電圧入力条件下で解析する必要があることを明らかにした。