電気学会全国大会講演要旨
5-058
インテグレート架線のわたり線保全に関する検討
◎寺川英克・水野隆貴・澤野智和・関口直人・野田晃弘・加藤 洋(東日本旅客鉄道)
当社制定の電気設備保全標準(電車線路編)において、わたり線では「本線の軌道中心からの離れが900mmの位置で、本線と側線のトロリ線静的相互高低差を30mm以内とすること」という基準がある。その中で、インテグレート架線のわたり線では、わたり線高低差の変動が他の架線方式に比べ大きく、年間通して常に基準値内に維持することが難しい箇所が存在する。これまで、わたり線高低差変動の原因を分析し、年間通じてわたり線高低差を基準内に維持可能な保全手法の検討を行ってきた。そこで今回は、低抵抗型滑車を用い、提案した保全手法を実設備に再現し、有効性を検証した。