電気学会全国大会講演要旨
5-059
関門トンネルにおける電車線路張力測定
◎臼木理倫・栗原 龍・山口 敏・永野吉彦・下御領克郎・西野篤史・内野幸二(九州旅客鉄道)
関門トンネルでは,5〜7年でトロリ線の張替を行っており,設備維持のために多くの人工と費用を割いている。集電パンタグラフ映像およびトロリ線しゅう動面の状態から,列車走行に伴い離線が発生しており,離線がトロリ線張替周期を短くする原因と推測した。トンネル内の電車線路には種々の理由により自動張力調整装置を取付けていないため,設備の現状把握としてツインシンプル架線トロリ線の静高さおよび電車線路張力測定を行った。その結果,左右トロリ線の高さが不均衡であること,季節・径間により張力にばらつきがあることが判明し,電車線路張力調整の必要性が明らかとなった。今後は自動張力調整装置導入を目指していく。