電気学会全国大会講演要旨
5-060
アーク放電発生時のすり板溶損メカニズム
◎早坂高雅(鉄道総合技術研究所)
筆者らはこれまでに電気鉄道で実際に使用されている材料を用いてアーク放電だけを発生させる実験を行ってきた。これにより,集電系材料として一般的に用いられている材料のアーク消耗を定量的に示してきた。この実験結果の中で,すり板種別が異なるとアーク消耗量が異なることが明らかになったものの,そのメカニズムについては不明であった。そこで,本論文では,アーク放電が発生した際のすり板の表面状態の観察結果について報告する。