電気学会全国大会講演要旨
5-061
集電系材料の摩耗特性に及ぼす通電方向の影響
◎山下主税(公益 鉄道総合技術研究所)
本研究では集電材料の摩擦・摩耗特性に及ぼす通電方向の影響を調査した。その結果、100Aを通電した場合、すり板を陽極としたときの摩擦係数は、トロリ線が陽極の場合よりも高荷重条件で減少する。また、すり板が陽極の場合、摩擦係数の極大値は確認できなかった。また、すり板を陽極としたときのすり板比摩耗量は、トロリ線が陽極の場合と比較して荷重条件10Nから30Nで増加した。一方、100Aを通電した場合、すり板を陽極としたときのトロリ線比摩耗量は、トロリ線が陽極の場合と比較して荷重条件10Nから30Nで減少した。