電気学会全国大会講演要旨
5-066
踏切の定時間警報制御に於ける列車の検出間隔と警報時間の短縮効果
◎松村太陽・小泉健太郎・中島 隆・小野 隆(日本大学)
都市部の鉄道では,ラッシュ時に踏切の警報時間が長大化することで,通行者の無謀な踏切横断を誘発し,これに係る死傷事故が多発している。そこで筆者らは,踏切の遮断時間の長大化対策として,列車速度に適応させた警報開始時期の制御を行うことで,警報時間を改善することを目的としている。今回は,ねん架間隔に応じて得られる列車の位置及び速度と,踏切の警報時間の短縮効果との関係を検討した。この効果は低速で走行するほど大きく現れ,今回のシミュレーションでは最大37.2sとなった。これによりシステムを導入するにあたり,警報時間を短縮する目標値から,ねん架間隔を決定できるものと考えられる。