電気学会全国大会講演要旨
5-068
エンべデッド・シミュレーションによる直流饋電システムの数値的最適化
○塩川浩太・高木 亮(工学院大学)
近年の計算機の性能向上や,アルゴリズムの改良に伴い,鉄道においても消費エネルギー最小化問題などに数値的最適化技法を適用する試みが多く報告されている。しかし,従来の報告ではモデルを相当な簡略化をした上で行っている。 著者らの研究グループでは,直流饋電システムの詳細な模擬を行うことができ,多くの実績を有するシミュレーターRTSS を維持している。本論文では,モデルとしてこのプログラムをそのまま用い,最適化プロセスに組み込む,いわゆるエンベデッド・シミュレーションと呼ばれる技法を用い,直流饋電設備の特性の数値的最適設定を行う手法について検討を行った。