電気学会全国大会講演要旨
5-069
電鉄用変電所き電電流の分析によるピーク電流発生頻度の推定
◎鈴木高志・石井喬文・吉住浩史・林屋 均(東日本旅客鉄道)
電鉄用変電所のき電回線ごとに設置される直流高速度遮断器の容量や整定値の決め方として、ピーク電流の実績値にある程度の余裕を見込んだ大きさとする考え方があるが、このピーク電流はいくつかの条件が重なった場合等に非常に大きな値となる。一般にこのようなピーク電流の発生頻度は低いため、その頻度(周期)を直接測定して求めることは難しい。そこで、一定期間のき電電流測定結果の確率分布へのあてはめによりき電ピーク電流発生頻度の推定を行い、遮断器整定値に相当する大きなピーク電流の発生頻度は、1年から数年に1度程度と推定される結果が得られた。