電気学会全国大会講演要旨
5-071
低周波領域における直流電鉄用変電所の接地抵抗特性測定
◎田中弘毅・赤木雅陽(鉄道総合技術研究所)・古安 明・金子勝弘・川原敬治(西日本旅客鉄道)
直流電鉄用変電所では,地絡故障や雷害に対して被害を低減するため低い接地抵抗値が求められる。しかし,近年の雷害増加に鑑み変電所所内での電位分布や商用周波数より高い周波数帯における接地抵抗特性に関心が集まっている。これまでにも電圧降下法(商用周波数)を用いた歩幅電圧測定や,実験用接地網における接地抵抗の周波数特性測定などが報告されているが,直流電鉄用変電所における接地抵抗の周波数特性測定については近年あまり報告されていない。そこで,まず手始めにインピーダンス整合をあまり考慮する必要のない比較的低周波(100Hz〜20kHz)の領域に着目し,接地抵抗特性測定を実施したので報告する。