電気学会全国大会講演要旨
5-072
き電回路周波数特性近似モデルの一提案
○森本大観(鉄道総合技術研究所)
き電回路の短絡故障波形を求めるなど過渡現象解析(瞬時値解析)を行うには、回路の抵抗、インダクタンス、静電容量がモデル化されていなければならない。大地上に張られた線条の外部自己・相互インピーダンスは周波数特性をもつことが公知であり、き電回路の瞬時値解析においても周波数特性の反映が望ましいことは40年近く前に指摘されていたが、具体的なモデル化手法は提案されていなかった。今回、短絡故障波形の計算を主対象として周波数帯域2[Hz]〜2[kHz]を近似するモデル化方法の検討を行ったので一案を示す。