電気学会全国大会講演要旨
5-073
方向別複々線区間において停車予定駅通過を含めた三線運行の検討
◎柏木聖貴・鈴木雅大・小林慶明・高木 亮(工学院大学)
都市鉄道において何らかの輸送障害が発生したとき,当該線区内の全列車をただちに最寄りの駅に止める「抑止」が行われるケースがあり,必要以上に多くの旅客が影響を受けていると考えられる。本論文では,方向別複々線区間において,障害発生後事故復旧予測時間に関わらず直ちに停車予定駅通過を含めた三線運行に移行することで,旅客への影響を最小限にとどめる手法の検討をおこなった。この手法によれば,三線運行区間以外の区間での列車運行に大きな影響をおよぼすことがなく,旅客への影響を大幅に減らせると考えられる。