電気学会全国大会講演要旨
5-082
鉄道におけるエネルギー管理と制御(その1:全体構想)
○麦屋安義・竹葉豊幸・鴨 雄史・大辻浩司・田能村顕一・三吉 京(東芝)
鉄道は、投入エネルギーあたりの輸送力が大きく、また、ブレーキ時に電力を回生できることから、省エネルギーな輸送手段とされている。しかし、低炭素社会の実現に向けて、また化石燃料の枯渇に備えて、鉄道においてもさらなる高効率化や省エネが要求されている。筆者らは、鉄道エネルギー管理システム(鉄道EMS)と名づけ、鉄道におけるさらなる省エネを追求する研究開発に着手してきた。3.11の震災後に生じた電力不足による計画停電などを目の当たりにし、今後の長期的かつ地道な節電対応の必要性を感じることから、現在まだ構想段階ではあるが、取り組みの一例を紹介する。