電気学会全国大会講演要旨
5-084
直流き電における回生電力有効性の研究
○小倉秀文・正月一郎・藤田徹夫・林屋 均(東日本旅客鉄道)・松村 寧・長門秀一・藤田敬喜(三菱電機)
最近の鉄道車両では、VVVF制御車の導入が進んでおり、回生ブレーキを使用する車両の割合が増加している。この際に発生する電力(以下、回生電力という)は電車線路を介して加速中の列車等にて使用されるため、省エネルギー効果が期待できる。しかし、変電所の整流器が逆変換不可能であること及び車両を保護するためにパンタグラフ点電圧が一定値を超えないように制御していることにより、回生電力を効率的に利用できない場合がある。 本研究では複線区間に着目し、上下別き電方式、上下タイき電方式及び上下一括き電方式の3つのき電方式について、シミュレーションにより回生電力量有効回生率と省エネルギー効果を検証した。