電気学会全国大会講演要旨
5-086
直流電気鉄道用地上設置型エネルギー蓄積装置のフィードフォワード制御の検討
◎寺島光哉・髙田修平・川又保之・天野哲生・高木 亮(工学院大学)
直流饋電システムにESSを導入し,余剰回生電力を充電して回生失効を防止し,電圧降下時には放電して電圧降下を抑制する手法について検討を行う。直流饋電システムに地上設置ESSを導入する際の制御方法として,列車位置によってESSを充放電させる制御を考える。列車が鉄道路線のある位置に存在するときのESSのあるべきSOC値を定め,列車位置に対する目標SOC値の関数をSOCカーブと称する。SOCカーブ設計方法は,路線上に設置したESS毎に,単一列車が走行した場合のSOCカーブを用意し,列車の本数分線形和してSOCカーブを算出する。列車の回生電力は,すべてESSに充電し,回生失効を防止する。列車の力行電力は,一定値を上回ったときに,ESSを放電させる。