電気学会全国大会講演要旨
5-090
Bi2223線材における剥離方向応力の交流通電損失特性に与える影響
◎山岸達也・尾島卓見・野田 豪・本澤竜太・礒崎宏佑・高尾智明(上智大学)・塚本修巳(横浜国立大学)
本本文ではBi2223銀シーステープ線材(住友電工製)に剥離方向応力を印加した場合の臨界電流Ic特性及び交流通電損失特性への影響を調べた。 剥離応力対Ic試験では、ある応力でIcの値の急激な変化が見られた。急激な劣化が起きる応力値は4.5-9.4 MPaの範囲でばらついた。 繰り返し剥離応力試験では、ある繰り返し数で急激なIcの値の劣化が見られた。また、3 MPa 以下の応力では10万回の繰り返し応力試験でもIcの値の急激な劣化は見られなかった。 交流通電損失特性の変化の様子は、単純、繰り返しの応力の印加条件にかかわらず違いは見られなかった。 試験前後での交流損失特性の変化は、単純、繰り返し試験にかかわらず3つのパターンに分類することができた。