電気学会全国大会講演要旨
5-095
パルス着磁に適した超伝導バルク体の提案
○横山和哉(足利工業大学)・岡 徹雄(新潟大学)・近藤訓代・保坂純男(群馬大学)
バルク磁石の着磁方法のうち,パルス磁化法は着磁装置が簡便・安価,かつ着磁時間が短いなどの利点があり,産業応用においては有用な磁化方法である。一方,近年の超伝導バルク体の高特性化および大型化に伴い,パルス着磁により大きな磁場捕捉が難しくなりつつある。著者らは,パルス着磁を容易にするために,バルク体に細孔を開けてハンダを充填した試料を考案した。φ60mmのGd系バルク体にφ2mmの細孔を4個開けた試料を製作し,3.1〜7.0Tの単一パルス磁場を印加する実験を行った。その結果,低印加磁場では磁束が侵入しやすく,高印加磁場では磁束クリープが抑制されることが確認された。