電気学会全国大会講演要旨
5-096
パルス通電時のQMGコイル磁石の損失の解析
○槌本昌則(北海道工業大学)
高い臨界電流密度を持つ大半径のバルク超電導体を加工して作ったコイルに電流を流すQMGコイル磁石が新日鐵(株)により提案されている。少巻数・大電流を流すタイプの超電導磁石で、パルス通電時の入力波形応答性に非常に優れた特徴を持つ。外部からの通電電流に加えて、自己磁場による遮蔽電流も超電導体コイル内に生じる。今までにQMGコイル磁石が生じる磁場分布と立ち上げ直後のフラックスルリープについての解析結果を報告している。パルス通電時のQMGコイル磁石で生じる損失の数値解析を臨界電流モデルに基づいた軸対称解析を行った。