電気学会全国大会講演要旨
5-107
潮流発電用HTS発電機の基本電気設計検討(2)
○牧 直樹・篠原信行・和泉 充(東京海洋大学)
潮流発電に用いられる発電機は10rpm程度の極低速で運転されるため、HTS同期発電機を採用すると大幅な高効率化と小型軽量化が図れる。突極型HTS同期発電機を対象に開発した電気設計プログラムを用いて1MW機の基本電気設計を行い、各種発電機パラメータ(回転子鉄心磁束密度、極数、界磁導体電流密度、電機子導体電流密度、電気装荷)が発電機性能に及ぼす影響を明らかにした。さらに、これらの結果を踏まえて1MW機の適正設計を行い、HTS導体を銅導体に入れ替えた現用型機と比較して、発電機重量が0.45倍に軽量化し、発電機効率が6%向上し、界磁導体使用量が約1/20に低減することを明らかにした。