電気学会全国大会講演要旨
5-109
電力システムにおける超電導限流/潮流制御装置の潮流制御効果と限流・復帰特性
毛 翔・◎早川直樹・小島寛樹・花井正広・大久保 仁(名古屋大学)・鹿島直二・長屋重夫・杉本重幸(中部電力)
次世代電力システムにおいては,平常時の潮流制御機能と故障時の限流機能が求められているため,本研究ではそれらの機能を複合化した「超電導限流/潮流制御装置(SPFCL)」を提案した.今回モデル系統おける故障時SPFCLの限流・復帰特性を検証した.その結果,SPFCLの限流率がすべて30%以下であることがわかった.また,超電導体の温度上昇により,SPFCLの限流後の超電導復帰特性について検討した.巻数比Nによって,限流インピーダンスが変化し,SPFCL(A)と(B)の組み合わせにより,超電導復帰限界が存在することが分かった.以上により,平常時の潮流制御効果と故障時の限流・復帰特性が協調可能なSPFCLの動作領域を明らかにした.