電気学会全国大会講演要旨
5-115
中性子照射高温超電導線材の機械特性
◎道辻健太・柄澤彰良・矢崎真二郎・石山敦士(早稲田大学)・宮原信幸(放射線医学総合研究所)
近年,重粒子線がん治療が固形がんに対する効果的な治療法として注目を集めている。その治療に必要な重粒子線加速器の普及には小型化と省エネルギー化の二点が必須である。これらを達成するため,我々は次世代型超電導サイクロトロンの開発実現を目指している。 超電導線材をコイルに応用する際には,コイル形状に応じて超電導線材に曲げが生じ,また冷却時,励磁時にそれぞれに熱応力,電磁応力が発生する。加えて,重粒子線がん治療装置への応用では,コイルが放射線環境中で利用されることが予想される。そこで,中性子を照射した線材の機械特性の評価を行った。