電気学会全国大会講演要旨
5-121
PLD-GdBCO線材へのBaHfO3人工ピン導入がマグネット応用に与える効果についての検討
◎東川甲平・今村和孝・井上昌睦・木須隆暢(九州大学)・淡路 智・渡辺和雄(東北大学)・飛田浩史・衣斐 顕・吉積正晃・和泉輝郎(ISTEC)
希土類系高温超電導(RE-123)線材の臨界電流(Ic)の向上と長尺化は順調に進展しており,特にPLD法で作製された線材で目覚ましい成果が得られている。さらに最近,新たな人工ピン材料であるBaHfO3(BHO)の効果が報告されており,低温領域まで磁界中臨界電流特性が向上すると共に,磁界中の臨界電流密度が超電導膜厚の増加に対して低下しないという報告がある。そこで本研究では,上記線材の電流輸送特性を温度・磁界・磁界印加角度の関数として記述し,上記人工ピンの導入がマグネット応用に与える効果について検討した。