電気学会全国大会講演要旨
5-139
脚の積層方向がリアクトル鉄芯の磁束分布に及ぼす影響
◎田浦大貴・長田将秀・高 炎輝・村松和弘(佐賀大学)・小西研也・金澤一伸(キューヘン)
リアクトルでは,鉄芯の積層構造と鉄芯間のギャップにより,磁束が鉄芯表面に偏り,これが損失増加の要因となる場合がある.積層鉄芯は鋼板の面内方向が磁束と平行になるように積層され,この場合,積層方向は,ヨークでは一意に決まるが,脚では二方向に選ぶことができる.そこで今回,方向性ケイ素鋼板で構成されたリアクトル鉄芯の脚の積層方向が鉄芯中の磁束分布に及ぼす影響を,鋼板間のギャップを均質化手法で考慮した三次元非線形静磁界解析により検討したので報告する.