電気学会全国大会講演要旨
5-142
二次元磁界解析による誘導機の漂遊負荷損の評価
三丸竜昇・◎浦辺元基・村松和弘・高 炎輝(佐賀大学)・永木一昭・木崎雄一・坂元 剛(安川TECOモータエンジニアリング)
誘導機の磁界解析は,時間ステップが膨大となるため,二次元解析が用いられる場合が多い.しかしながら,二次元解析では,回転子の短絡環を直接モデル化することができないため,その影響はバーの導電率を変更することにより考慮される.本研究では,これまでに誘導機の起動時の二次元解析において,バーの導電率を一般によく用いられている簡易式や表皮効果による短絡環,バーの実効抵抗の増加や温度上昇による実効抵抗の増加を考慮することで良好な結果を得られることを示した.今回,無負荷時から負荷時の鉄損の増加要因を明らかにするため,鉄損と二次銅損に起因する漂遊負荷損を算出したので報告する.