電気学会全国大会講演要旨
5-146
局所探索を併用した多段式進化型アルゴリズムによる磁気シールドの三次元位相最適化計算
◎富永悠介・岡本吉史(宇都宮大学)・若尾真治(早稲田大学)・里 周二(宇都宮大学)
位相最適化計算は,電気機器の性能向上や機器の新開発に対して有用な知見を提供できる可能性がある.筆者らは整数計画問題に適応しやすい遺伝的アルゴリズムを多段化し従来の最適化手法よりも,実用的な解を高速に導出できる多段階遺伝的アルゴリズムを開発した.しかし,多様な問題に対して遺伝的アルゴリズムが優れているわけではなく,最適化対象によって特性は異なる.そこで本論文では多段化した多段階免疫型アルゴリズムと多段階遺伝的アルゴリズムによる磁気シールドの三次元位相最適化問題に対する収束特性を実用的な観点から比較検討を行う.そして,多段階遺伝的アルゴリズムの方が実用的な解を導出できたので報告する.