電気学会全国大会講演要旨
5-149
非適合ボクセルモデルを用いた幾何マルチグリッド法並列化のためのスムーサーの検討
◎渡邉真次・小田原峻也・高 炎輝・村松和弘(佐賀大学)
我々は,大規模磁界解析手法として,分割図作成が容易で扁平な要素が生じない非適合ボクセルモデルを用いた磁界解析法を提案するとともに,幾何マルチグリッド法の導入を検討している.一方,今後,大規模解析を実現するためには,本手法の並列化が必要となるが,マルチグリッドのスムーサーとしてガウス・ザイデル法を用いる場合,PUの個数分のブロックに大次元連立一次方程式を分割し,そのブロック内でのみガウス・ザイデル法が実行され,ブロック間はヤコビ法と同様な処理となってしまう.そこで今回,並列マルチグリッドを行う際のスムーサーとして,ヤコビ法とガウス・ザイデル法を用いる場合の収束特性について,簡易な二次元ボクセルモデルを用いて検討した.