最近の磁界解析の高速化の要求に伴ってGraphics Processing Unit(GPU)を磁界解析に用いることが注目されている。しかし，有限要素法を用いた磁界解析においては連立方程式を逐次的に解く必要があり，GPUを用いた並列化が行いにくいため，GPUの有用性はさほど認められていない。 今回，有限要素法の解析処理の並列化を行うとともに，混合精度型可変的前処理付き反復法をCG法に用い，CUDA(Compute Unified Device Architecture)をGPUに実装して並列化を行った。さらに，GPUに実装したコードを未知数の異なるモデルに適用し，本コードの有用性の検討を行ったので報告する。