電気学会全国大会講演要旨
5-152
プレイモデルを用いたヒステリシス磁界解析における簡易TP-EEC法の有効性検証
北尾純士・◎高橋康人・藤原耕二・石原好之(同志社大学)・阿波根 明(サイエンス ソリューションズ)・松尾哲司(京都大学)
現在提案されている多くのヒステリシスモデルの中で,プライザッハモデルと同等またはそれ以上の能力を有するが,記述がより簡単であるという特徴を持つプレイモデルが注目されているが,計算時間や使用メモリが増大するなどの問題点もあるため,実用化に向けた研究が盛んに行われている.電気回路が連成された磁界解析では,回路の時定数に起因して,定常解に至るまで膨大な時間ステップを必要とする場合があり,これは磁気ヒステリシス特性を考慮した解析においても同様である.本稿では,定常解を高速に算出するために,簡易TP-EEC法を,プレイモデルを用いたヒステリシス磁界解析に適用し,その有効性を検証する.