電気学会全国大会講演要旨
5-166
ゼロパワー制御を用いた磁気軸受の回転特性
◎上條芳武・丸山 裕(東芝)
省電力で磁気浮上を実現する手段として、永久磁石と電磁石で構成された磁石ユニットを用いて、浮上体を安定した状態に保ちつつ電磁石への励磁電流をゼロに収束させるゼロパワー制御がある。このゼロパワー制御を磁気軸受に適用する場合には、ゼロパワー制御特有の浮上位置変動が課題となる。そこで、ゼロパワー制御を用いた磁気ばねと機械ばねの連成構造とすることによって、省電力と軸偏心低減の両立を図る。本報告では、ゼロパワー制御を用いた磁気軸受の構造を提案すると共に、回転特性結果を報告する。