電気学会全国大会講演要旨
7-001
自動車振動に対する多軸振動発電デバイスの開発
○笠井 周・須藤健二・岡田宏昭・熊谷俊司(ミツバ)・永井伸幸・藤倉良充・廣木佑亮・橋本誠司(群馬大学)
地球温暖化対策として低炭素社会の実現という社会的背景から,捨てられているエネルギーを回収する環境発電技術の関心が高くなっている。本稿では,自動車振動に特化した多軸振動発電デバイスを提案する。最初に,市販圧電素子の発電基礎特性の測定を行った結果,500μひずみのときに20mWの出力が得られることが確認できた。また自動車振動が多軸で発生することに着目し,一つの発電デバイスで複数の方向からの振動でエネルギー回生可能な,多軸振動発電デバイスを考案した。試作デバイスの振動モードと圧電素子の最適な設置箇所を確認するために,提案デバイスの固有値と応力解析を行い,多軸振動を圧電素子に伝えられる確認を行った。