電気学会全国大会講演要旨
7-004
燃料電池の出口ガス圧の変化による定常特性
○米田征司・金子 翔・天野佑樹・上林武成・大野吉弘(神奈川大学)
現在、燃料電池はガス入口側だけでガスの流量を制御し、出力電力を制御している。本研究では、ガス出口側に今回製作した構造がシンプルかつ制御が容易な圧力制御装置を挿入し出口側でもガス圧力を制御し、その効果を確認した。また、出口側圧力が大気圧より圧力低下することで、圧力制御装置を挿入する前と後の出力特性の違いについて検討を行った。 圧力制御装置をつける前に比べて水を流す事によって負荷増大で発生する電圧降下を抑えることができ、電流密度は増加することが認められ、電流密度は約100 mA/cm2増加することがわかった。これは、圧力が下がったことによりガス流速・電極などの変化により、濃度分極が小さくなった為と考察された。