電気学会全国大会講演要旨
7-005
PEFCの供給ガス濃度と濃度分極の関係
◎金子 翔・天野佑樹・米田征司・大野吉弘(神奈川大学)
燃料電池(PEFC)の定常特性は3つの分極によって支配されると考えられている。中でも濃度度分極は燃料電池構造の工夫・運転動作方法などによって制御することが可能と考えられる。その一つが電極におけるガスの拡散速度である。方法は供給ガス流量制御によって得られる定常特性から発電特性と電極|電解質膜界面の濃度分極の関係について検討を行った。 ガス流量を増やしていくと約1200 mA/cm2で限界に達したことが認められた。これが使用しているPEFCの限界電流密度であると考えられ、電極面積全てが電流を分担した結果および濃度分極の寄与があると推察される。ガスの流量を増やすと電流密度が増加するのは濃度分極の効果であると考えられる