電気学会全国大会講演要旨
7-009
有機性廃棄物を用いた電気二重層キャパシタ用電極材料の特性評価と最適作製条件の検討
○三島大輔・浜砂喜裕・田島大輔・大坪昌久(宮崎大学)・熊谷誠治(秋田大学)・福間眞澄(松江工業高等専門学校)
我々は、電気二重層キャパシタの電極材料であり、性能向上へ大きな影響を与える活性炭を、有機性廃棄物であるコーヒー粕から作製し、高性能化へ向けた研究を行っている。本論文では、コーヒー粕の熱分解特性と、活性炭の最適炭化処理条件について検討した。TG/DTG分析より、炭化処理昇温速度を緩やかにすることで、急激な熱分解を防止でき、細孔の破壊を防ぐことが可能になると考えられる。また、作製した活性炭を比表面積、細孔容積、細孔径分布から評価した結果、炭化温度600℃、昇温速度300℃/h、炭化時間1時間、賦活温度1000℃、賦活時間2時間にて作製した活性炭は1867m2/gと高い比表面積を得ることができた。