電気学会全国大会講演要旨
7-010
有機性廃棄物由来の活性炭を用いた電気二重層キャパシタの特性評価
○浜砂喜裕・三島大輔・田島大輔・大坪晶久(宮崎大学)・熊谷誠治(秋田大学)・福間眞澄(松江工業高等専門学校)
本研究は、電気二重層キャパシタ(EDLC: Electric double layer capacitor)の性能向上へ大きく影響を与える電極材料である活性炭を、有機性廃棄物であるコーヒー粕から作製し、高性能で安価なEDLCの開発と有機性廃棄物の有効利用を目的としている。本論文では、炭化昇温速度及び賦活処理条件の異なるコーヒー粕活性炭を電極材料に使用したEDLCの静電容量と内部抵抗を評価した。その結果、炭化処理における昇温速度を緩やかに設定することで、電気二重層を形成する比表面積及び細孔容積が発達し、EDLCの静電容量の増加に繋がった。また、コーヒー粕活性炭から有機系電解液を用いたEDLCとして静電容量161F/gと、市販品と同程度の性能を持つEDLCの開発に成功した。