電気学会全国大会講演要旨
7-014
二次電池における放電末期の電圧低下を用いた短周期電力変動出力時の損失測定
◎手操亮裕・河内駿介・馬場旬平・太田 豊(東京大学)
二次電池において、特定SOC 近傍での出力電力変動に伴って発生する損失を端子電圧と電流から計測する方法を提案し、計測実験を行った。前後の定電流充放電の損失を別途測定することにより影響を極力排除している。正弦波状の出力電力変動を行った場合について結果を示したが、出力電力変動は複数の周波数成分を含む複雑な波形であっても適用できる。また端子電圧の変動から損失を推定したが、提案手法の誤差範囲内であり有効な推定法だと考えられる。この推定法は短時間で行える利点があるが電流効率を考慮していない点には注意が必要である。