電気学会全国大会講演要旨
7-023
分散電源の平時および非常時における評価〜都市規模による分散電源の最適導入形態〜
○小田拓也(東京工業大学)・秋澤 淳(東京農工大学)・柏木孝夫(東京工業大学)
需要家のエネルギーシステム選択は、系統電源の運用や選択に影響を与える。過去にもコージェネレーション(CHP)と電源構成の関係を評価した事例はあるが、さらに都市の特性と電源構成の関係を評価できれば、太陽光発電(PV)やCHPなど、分散電源(DG)の役割が一層明らかになる。そこで、都市を人口規模で分類し、都市規模別のエネルギー特性を明らかにする。さらに電源構成を評価しうる30年程度の期間で、エネルギーシステムと系統電源の、機器選択と運用を線形計画法によりモデル化することで最適電源構成を示す。地域分類と最適化の結果から、戸建住戸の多い地方域にPVが導入されるほか、都市域を中心に16GWのCHPが導入されるなど、地域によって異なる分散電源の適用が必要になることを示した。