電気学会全国大会講演要旨
7-024
液体金属MHD発電機の発電特性と乱流現象
○小林宏充(慶應義塾大学)・塩野谷浩生・奥野喜裕(東京工業大学)
海の波力で矩形ダクト内の液体金属を動かし,MHD発電により波浪エネルギーを直接電気エネルギーに変換する試みが検討されている。そのような液体金属MHD発電機内の流れは乱流となるが,磁界が印可されるとローレンツ力により層流化することが知られている。一方,実験では,壁面に現れるM字形のジェット流中で,乱流が発達する報告もある。本発表では,発電特性と乱流現象の関係を明らかにすることを目的として非定常3次元ラージエディーシミュレーションを行い,ある磁束密度下で負荷抵抗値を変化させた場合,電気変換効率の最適値が存在し,発電領域下流でカルマン渦のような乱流構造が現れることが分かった。