電気学会全国大会講演要旨
7-025
高温希ガスプラズマを利用するファラデー形MHD発電機の発電特性に関する数値計算
王 立波・◎鈴木仁章・村上朝之・奥野喜裕(東京工業大学)
高温希ガスプラズマを利用するファラデー形MHD発電機に関する二次元数値計算を行い,出力特性および電磁流体挙動を明らかにした。入口全圧を0.15 MPa,外部印加磁束密度を1Tに固定した。入口全温度を8500 Kから9500 Kまで変化させると,最大のエンタルピー抽出率は15.4% から16.6% に増加するが,入口全温度の変化により発電機入口の電気伝導度が変化するにもかかわらず,発電チャンネル内の平均電気伝導度及び平均流速が入口全温度に大きく依存しない。したがって,最適な外部負荷抵抗値は,入口全温度に大きく依存せずおよそ0.01Ω程度である。リニア形状ファラデー形発電機は同じHIP方式のディスク形状ホール形発電機の発電特性とは異なり,入口全温度への依存性は顕著ではなく,ディスク形状ホール形発電機より運転領域が広いことが示唆される。