電気学会全国大会講演要旨
7-027
商用規模非平衡ディスク型MHD発電機の発電性能に及ぼす印加磁束密度の影響
◎齋藤晴樹・濱口裕輝・藤野貴康・石川本雄(筑波大学)
商用規模非平衡ディスク型MHD発電機に対して非定常r-z二次元解析を行うことで,印加磁束密度が発電性能に及ぼす影響を調べた。作動流体をHe-Cs,熱入力を1000 MWとし,印加磁束密度9.0〜11.0 Tの範囲で数値解析を行った。 印加磁束密度9.0〜10.5 Tでは,印加磁束密度増加に伴ってエンタルピー抽出率と等エントロピー効率はともに上昇する。印加磁束密度を11.0 Tに上げると,他の印加磁束密度条件と比べてエンタルピー抽出率と等エントロピー効率はともに低下する。印加磁束密度11.0 Tの条件下では,発電流路下流域において電離不安定性に起因した非定常・非一様なプラズマ構造が見られ,発電性能は時間的に振動した。