ディフューザ部を考慮した非平衡MHD発電機において，遷音速発電機と超音速発電機の電磁流体挙動の比較を非定常準一次元解析により行った．これにより，遷音速発電機と超音速発電機では流体の減速過程が異なることを明らかにした．遷音速発電機では，流体は発電流路内で超音速から亜音速に減速する．このとき，強い衝撃波は発生しないため衝撃波による全圧低下はほとんど見られない．一方で，超音速発電機では，ディフューザ入口近傍において前方マッハ数1.3程度で衝撃波が発生し，流体は超音速から亜音速に減速する．これにより，ディフューザ部での全圧損失は超音速発電機の方が遷音速発電機よりも大きくなる．