電気学会全国大会講演要旨
7-029
パルス熱源駆動MHD発電機の電磁流体シミュレーション
◎河村一平・村上朝之・奥野喜裕(東京工業大学)
著者らはパルス的(μsec〜msec)な加熱により生成した高温・高圧の希ガスを作動流体とするMHD発電(パルス熱源駆動MHD発電)に関する研究を行っている。パルス熱源駆動MHD発電の性能を向上さえるためには,発電チャネル内で過渡的ながらもできるだけ長時間にわたり適切な超音速膨張を維持することが重要であり,エネルギー入力領域の体積とエネルギー密度の変化によって得られる発電性能(エンタルピー抽出率)への影響を調べた。適切な超音速膨張を維持するためにはエネルギー入力領域の体積を発電チャネルの体積に対して10倍程度以上とし,適切なエネルギー密度(本条件では約0.6 MJ/m3 )を設定することによって高いエンタルピー抽出率は最大値をもつことがわかった。