現在までに様々な種類の太陽電池が実用化されている．太陽電池の種類により利用できる太陽光の波長帯が異なるために，太陽電池の性能を高精度で評価するには，日射スペクトルの影響を考慮する必要がある．日射スペクトルの影響は，一般的にスペクトルファクタ(SF)として定量的に評価される．また，日射スペクトルの特徴を示す指標の1つとして平均光子エネルギー(APE)がある．しかし，APEは日射スペクトルの特徴の1つであり，APEだけを用いて日射スペクトルの影響を定量的に評価できるか検証する必要がある．本研究では，結晶シリコン太陽電池とアモルファスシリコン太陽電池の相対分光感度特性から計算されたSFとAPEの関係について調査を行う．